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燻煙熱処理木材

燻煙熱処理木材

10年間木造住宅保証の導入に伴い、輸入を含めた集成材製品が多く使用されています。そのため、国産の木材製品は非常に厳しい現状にあります。また、環境の世紀と言われる21世紀を迎え、森林保護は重要な課題となっています。その中で豊富かつ重要な森林資源を上手に活用することが森林を守る事につながっていきます。そこで、平下産業は木の持つ素晴らしい性質を生かしつつ、癖のない、狂いの少ない木材作りをするために、燻煙熱処理木材の生産に取り組んでいます。燻煙熱処理では、煙で燻す(いぶす)ことによる熱と遠赤外線の効果で、家づくりに適した木材へと転換していきます。

生きた木を使った家づくり

成長応力の緩和

POINT1:なぜ、含水率20%以下?
なぜ、含水率20%以下の木材なのでしょうか。
例えば、含水率120%の木材を使って家を建てた場合、1年程で約18%くらいまで、含水率が下がります。その場合、木材自体の縮みが発生し、それに伴う結合部分(仕口)の不具合、ボルトのゆるみ、曲がり、反り、割れなどの構造的な問題が生じます。
POINT2:なぜひび割れするの?
木材を人工的に乾燥させると、辺材部分と心材部分の含水率の差が生じ、表面の乾燥に伴う収縮によって、応力の強い方に引っ張られるのでひび割れが生じます。

燻煙熱処理木材なら、その問題を解決!!

  • 狂いが少ない
  • ひび割れしにくい
  • 呼吸する生きている木材

グリーン製材との比較

システム行程

1. 燻煙熱処理について

燻煙熱処理前の原木
原木からの燻煙熱処理を行う
通常の場合:約4日間・養生約2日間

燻煙熱処理前の原木

燻煙熱処理前の製品
製品からの燻煙熱処理を行う
通常の場合:約5日間・養生約1日間

燻煙熱処理前の製品

燻煙熱処理前の原木
[熱処理前]含水率:約120%~200%

燻煙熱処理前の原木

燻煙熱処理済み原木
[熱処理後]含水率:約50%前後

燻煙熱処理済み原木

2. 燻煙熱処理の養生について

燻煙熱処理済の原木
外に出して3日~7日間
含水率:約40%

燻煙熱処理済の原木

  • 成長応力が緩和され、そりの少ない製品になる。
  • 黒芯が取れ、色の良い仕上がりになる。
燻煙熱処理済の製品(柱材)
製材時柱材含水率約35%
天乾3週間前後で含水率約20%前後になる。

燻煙熱処理済の製品(柱材)

燻煙熱処理済の製品(板材)
天乾約1週間で含水率約30%前後になる。(厚さ30m/mの場合)

燻煙熱処理済の製品(板材)

二次燻煙乾燥による乾燥記憶処理木材
約4日前後で形状燻煙木材製品が完成する。

二次燻煙乾燥による乾燥記憶処理木材

燻煙熱処理の効果

成長応力が緩和され、反りの少ない製品
燻煙熱処理後、製材加工、天日乾燥(約1ヶ月)させたり反り、割れの少ない製品